先日、青梅街道を奥多摩方面へドライブしていると、ふと目に飛び込んできたのが「かき氷」の看板でした。

場所はJR青梅線・軍畑駅付近を過ぎて間もなく。
道端に看板が立っており、富士山天然水の天然かき氷といううたい文句に惹かれて、車を左に寄せてみることに。
「ドリデコ」という、なんとも不思議な名前のお店がそこにありました。
夏だけ現れる幻のかき氷屋「ドリデコ」
「ドリデコ」は夏季限定で営業しているかき氷専門のお店。


お店の方によると、営業は基本的に土日祝日のみ、12:00〜16:00。
ただし、その日の天候やお客さんの入り具合で、時間が前後することもあるそうです。
注文と支払を外で済ませてから店内に入りました。

店内には骨董品やアンティークな家具などが並んでいます。

店内には3~4人がけのテーブルが4卓、落ち着いた雰囲気の空間で、まるで古道具屋さんとカフェが融合したような不思議な居心地の良さがあります。

以前この場所には「古っ木屋(ふるっきや)」という木材加工場がありました。
木がふんだんに使われている内装はその名残かもしれません。
私が注文したのは定番の「宇治金時」(1,400円)。

見た目は大ぶりで、運ばれてきた瞬間「これは食べきれるだろうか…」と不安になるほどでしたが、一口食べてその不安はすぐに消えました。
口の中でふわっとほどけていく氷。
冷たいのにまったく頭が痛くならない、不思議なくらい優しい口当たり。
これは普通のかき氷じゃない。
まさに“空気を食べている”ような軽やかさです。
抹茶の風味も濃厚で、甘すぎず、最後まで飽きずに食べ進めることができました。
ちなみに、店名の「ドリデコ」ですが、「Dream Decoration」の略のようです。
どうしてその店名にしたのか聞きそびれてしまいました(笑)。
居酒屋との二足のわらじで営業中
お店の方に話を聞くと、「ドリデコ」は羽村市で居酒屋も経営されている店主さんが夏の間だけ開く“もう一つのお店”とのこと。
今年(2025年)は居酒屋の営業との兼ね合いで、ドリデコの営業開始が少し遅れたそうです。
例年はゴールデンウィークから10月ごろまで営業しているとのことです。
アクセス・駐車場情報
お店の住所は「青梅市沢井1丁目413」。
地図で見るとわかるのですが、周囲には大きな目印が少なく、うっかりすると通り過ぎてしまいそうになります。
ただ、道沿いに出ている「かき氷」の看板が頼りになります。
駐車場はお店の前から奥多摩方面へ約30m先の左側にあり、3台分のスペースがあります。

寄り道から生まれる出会い
正直に言うと、「ドリデコ」は予定していた立ち寄りスポットではありませんでした。
ですが、あの“ふわっふわ”のかき氷を口にした瞬間、「寄り道って、こういう出会いのためにあるんだな」と思わず頷いてしまいました。
自然に囲まれたロケーション、アンティークに囲まれた癒しの空間、そして丁寧に手間をかけて作られた一杯のかき氷──どれをとっても、ただの“かき氷屋”では語りきれない魅力があります。
夏の青梅を訪れる機会がある方は、ぜひ「ドリデコ」の看板を探してみてください。
あなたもきっと、自分だけの“涼しい思い出”に出会えるはずです。
店舗情報
- 住所 東京都青梅市沢井1丁目413
- 営業時間 12:00〜16:00
- 営業日 土日祝日
- 駐車場 有り(3台)
コメント