皆さん、突然ですが、子どもの頃の「特別なお昼ごはん」の記憶、ありますか?
私にとって、それは遠足や運動会など、特別な行事の時に母が持たせてくれたお弁当のサンドイッチです。
定番は、玉子サンドとハムサンド。
まだスライスチーズが一般的でなかった頃、母が薄く切ったプロセスチーズや、シャキシャキのキュウリを一緒に挟んでくれていたのを覚えています。
あの少し特別で、愛情たっぷりのサンドイッチの味は、今でも忘れられません。
今回ご紹介するのは、そんな温かいノスタルジーを丸ごと挟み込んだ、青梅市藤橋にあるサンドイッチ専門店『手造りサンドイッチ 藤屋』です。
創業から30年以上、地元の人々に愛され続けてきたこのお店は、その良心的な価格設定と豊富な具材で、一度行くと忘れられなくなること間違いなし!
私自身、「たまには朝食にサンドイッチを」と思い立ち、藤屋さんを訪れました。
そこで出会った、現代ではなかなか見かけない“本気のサンドイッチ”の魅力と、驚きの実食レポートをお届けします!
昭和の面影を残す、「変わらない風景」の魅力
『藤屋』は、青梅街道から少し入った、地元の生活道路沿いにひっそりと佇んでいます。
お店の前に立つと、まず感じるのはその「変わらなさ」が生み出す雰囲気。

派手な看板も、今どきのお洒落なカフェのようなテラスもありません。
飾り気がなく、ただひたすらに、毎日ここでサンドイッチを造り続けてきた歴史を感じさせる、素朴で控えめな外観です。
日曜日の7時30分頃に訪問しましたが、近所の方がひっきりなしに買いに来ており、その人気ぶりがうかがえます。
一歩店内に入ると、目の前にはガラスケースが広がり、まさにサンドイッチの宝石箱!

パンがギチギチに詰まった様子は、私たちが子どもの頃から知っている「街のパン屋さん」の風景そのものです。

そのラインナップの豊富さと、手に取りやすい価格帯に驚きました(価格は全て税込)。
- たまごサンド 270円
- ツナサンド 300円
- ツナポテトサンド 300円
- ポテトサンド 250円
- ハムサンド 260円
- ミックスサンド 330円
- ヤサイサンド 230円
- テリヤキチキンサンド 330円
- チーズサンド 230円
- ごぼうサンド 290円
- 白身フライサンド 330円
- えびカツロール 340円
- 焼きそばロール 230円
- カツサンド 410円
- ハムカツサンド 310円
- メンチカツサンド 300円
- チキンカツサンド 350円
- フライドチキンサンド 360円
- コロッケサンド 260円
- コロッケミックス 290円
- フルーツサンド 250円
- おぐらサンド 200円
- おぐら&クリームサンド 250円
- ジャムサンド 190円
- ピーナッツサンド 190円
今回は、昔ながらの定番である「たまごサンド」と、ボリュームが気になる「カツサンド」に焦点を当ててご紹介します。
【看板商品】たまごサンドの「絶妙な仕事」に感動!
藤屋さんの人気商品といえば、やはりたまごサンド(270円)は外せません。

まず目を引くのが、たまごサンドを包むビニールパッケージです。
パンの形に合わせて三角に包まれ、ビニールの上部には赤文字で「サンドイッチ」と印刷されています。

この、どことなく懐かしい、レトロなフォントと赤いインクが、藤屋さんのサンドイッチを特別に演出しています。
実食レポート
たまごサンドを電子はかりで計測したところ、112gでした。

ビニールを開けると、パンの厚みに対してタマゴフィリングの厚みがぎっしりと詰まっているのがわかります。

一口食べると、まずパンのフワフワ感とタマゴの優しい口溶けに驚かされます。
藤屋さんのタマゴフィリングは、白身の食感を残しつつ、極限まで細かく刻まれています。

これによって、口の中で塊を感じることがなく、黄身の滑らかさと一体となり、「しっとりなめらか」な食感を生み出しています。
味付けは、マヨネーズの酸味や塩気が控えめで、タマゴ本来の甘みが引き立っています。
「白身の存在感を消さずに、全体の食感を滑らかにする」という、まさに職人技が光る逸品です。
母が作ってくれたサンドイッチのような、手間ひまかけた専門店ならではの優しい味わいに、すっかり魅了されてしまいました。
大迫力!カツサンドの確かな満足感
次に、がっつり系の代表、カツサンド(410円)です。

私が来店した際、カツサンドはまだケースに並んでいませんでした。
注文すると、スタッフの方が「少々お待ちくださいね」と、目の前でカツをパンに挟んで作ってくださったのです。

出来立てを食べられる温かい対応がとてもうれしかったです。
実食レポート
家に持ち帰り、カツサンドを計測すると、その重さは221g!

たまごサンドの倍近い、圧倒的な重量感です。
価格が410円というのも納得の、まさに具材が主役のサンドイッチです。
ビニールを開くと、パンの端までしっかりと分厚いカツが挟まっています。

一口で食べきるのは難しく、口を大きく開けて頬張るのが醍醐味。
カツの衣にソースがなじんでしっとりしていますが、サクサク感もちゃんと残っていました。
そして、カツにかかったソースが独特で素晴らしい!

どこか懐かしさを感じる、甘みとスパイシーさのバランスが絶妙なソースです。
まるで昭和の洋食屋さんで代々受け継がれてきた「秘伝のソース」のような深みがあり、これがお肉の旨味を最大限に引き立てています。
この確かな肉の厚さと手造りならではの温かさが、藤屋さんの魅力そのものです。
さいごに:『藤屋』は青梅のソウルフード
青梅の街で30年以上にわたり、変わらぬ味と温かい心で愛され続けてきた『手造りサンドイッチ 藤屋』。
その魅力は、単に豊富なラインナップということだけではありません。
ノスタルジーを感じるパッケージを開けた瞬間のワクワク感、手間を惜しまないたまごフィリングの滑らかさ、そしてボリューム満点のカツにかかった秘伝のソース。
これらすべてが、「手造りだからこその温かみ」として私たちに伝わってきます。
今回紹介した「たまごサンド」や「カツサンド」の他にも、「ヤサイサンド」や「フルーツサンド」など、ぜひあなたのお気に入りを見つけてみてください。
青梅方面を訪れる際は、この藤屋さんのサンドイッチで、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
- 住所 東京都青梅市今寺5丁目3−24
- 電話番号 0428-33-6343
- 営業時間 7:00~17:00(売り切れ次第閉店)
- 定休日 月、火
- 駐車場 なし
- ウェブサイト なし
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